【地下文書】麻原彰晃「日出づる国、災い近し」03「イギリス王家」

イギリス王家


アメリカの衰退、大富豪の逃亡


ところで、95年の世界の動きはどうなるのだろうか。まず、メリカの顕著な衰退が95年の後半から見られるはずである

 

ではなぜ、アメリカは衰退をするのか。もともとアメリカの借金の総額というものは95年に入ると、そのすべての税金を集めて、それを利息に回したとしても、返しきれない、つまり経済的に完全に破綻するというのが一般の経済学者の計算である。

 

その大きな現象として、94年にアメリカの大富豪がアメリカの市民権を放棄したという話がある。これは市民権を得るということは、逆にいえば税金を払うことになるわけだが、それを放棄したということは、もうすでにアメリカの市民権を有したとしてもあまり価値がないと、その大富豪は考えたと考えるのが最も妥当な話である。

選挙の行方-自民党が大勝する


しかし、まだ新しい信徒や、あるいはまだ修行の経験の少ない古い信徒にとって、この95年の動向というものは非常に大きな興味を引くはずである。

 

まず、総じて言うならば、この95年、選挙が行われるとして、完全なる自民党の大勝ということになるだろう。

 

ではなぜ、自民党の大勝ということになるのか。それは今、2つに、大きく政治というものは区分されるわけだが、自民党-社会党の連合の軸というものが非常に強く、例えば社会党が離れたとしても、自民党と政権との強いつながりにより大勝するからである。

 

これについてはわたしの『イニシエーション』においても、自民党の大敗・大勝が繰り返されるという予言があることを見てもわかるとおり、次にくるのは大勝であろう。

 

もう1つ言えることは、反対政党の幹事長役である小沢一郎は「反真理」である。彼は去年の三月に、「94年いっぱいでオウム真理教を潰す」と公言していたわけだが、それを達成することはできなかった。その有言不実行ぶりから見ても、その指導力の低下からみても、当然95年の選挙においては「忍」の一字であった自民党が大勝することは間違いないだろう。

 

そして、この自民党の大勝というものは、日本国家を動かしている「勢力」にとっては、あまり喜ばしいことではない。やはり自分の下僕である新進党が勝利したほうが彼らとしてはうれしいわけである。

 

したがって、95年の運勢そのものは非常に揺れる運勢であると考えるべきである。では、何がどのように揺れるのか。

円高が進み、一ドル90円から80円に


まず、経済については一ドル100円の攻防-これもまあ、経済学者が予言しなかったときにわたしは予言し、的中させたわけだが、この攻防が一時的に100円よりもドル高になるかもしれないが、しかしこの円とドルとの関係は徐々に一ドル90円、一ドル80円といったかたちの円高の傾向が進むはずである。

 

それに対して日本政府はどのような形で対応するのか。これはまさに、円の価値を高めること、つまり、デノミネーション的な方向によって経済をコントロールするしか、その道はない。

 

そして実際そのような形で、例えば高価なもの、土地などが値下がりする傾向によって、このドル安に対する傾向を緩和しているようである。しかしこの傾向は、もっともっと進むということができる。

 

しかし、日本経済にとっての大きなダメージは、この円とドルとの関係からくるものではない。では、何によって起きるのか、それはまさに、実質的な生産力を失った国家としての形骸化された形によって起きるということができる。

 

これは労働者の賃金格差、つまり東南アジアと日本のコストの差、あるいは中国と日本とのコストの差から、企業は生き残るために、日本での生産を中止し、そしてより給与の安い国へと進出し、そこからの輸入という形をとる。しかし、現代のいろいろな製品は一つのパーツによってできるものというのはほとんどない。そうなるとどうなるのかというと、ただ単に日本は金を動かすだけの国になってしまう。

 

たしかに日本は他のアジアの諸国に比べて経済力は強いが、しかし、これは非常に重要な話になるわけだが、世界を牛耳っているイギリスの有している経済力や、あるいは中東、あるいはアメリカの一部の大金持ちの有している経済力に比べると、相当に差が大きい。

 

したがって、単なる経済コントロールによって利益を生むといった段階に入った段階で、すでにもう93年、94年と入ってきているわけだが、95年はその傾向が進み、日本の経済はいっそう悪化した形になるはずである。これが日本の95年の経済ということになる。

ヨーロッパと日本の動向を見る


この経済の衰退については、例えば今、最先端をいっている物理の領域での量子力学等もそうだが、すでにアメリカはより新しい高いエネルギーの次元についての研究がストップしているという話がある。

 

つまりそれだけ研究する費用、あるいは意欲というものが、すでにアメリカから失せているのである。

 

では、これらのことは活発にどこが行っているのかというと、ヨーロッパと日本である。なぜヨーロッパがそれだけの経済力を持っているのか。またなぜ、ヨーロッパが中心になってきているのか。これはまさに、アポカリプスの予言を成就しなければならないためであるということができる。つまり、「角が何本」とか「頭がいくつ」とかいうその意欲そのものを温存していたと見るべきである。

 

つまり世界の動向を見る場合、ヨーロッパの動向と、そしてまだ完全には衰退しきっていない日本の動向、この2つを見ることによって世界の動向の七割がた、八割がたはつかめるはずである。

ヨーロッパの中枢とはイギリス王家である


そしてそのヨーロッパの中枢をなすものは何か。これはまさに、イギリス王家ということになるだろう。これらの詳しい事象については、次のコーナーで話をしたいと思う。それではここで一曲。「超越神力」。



■出典

・麻原彰晃「日出る国、災い近し」