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【見世物】アンジェロ・ロシット「映画やTVドラマで活躍した小人症俳優」

アンジェロ・ロシット/ Angelo Rossitto

映画やTVドラマで活躍した小人症俳優


概要


生年月日 1908年2月18日
死没月日 1991年9月21日
国籍 アメリカ
職業 俳優

アンジェロ・サルヴァトーレ・ロシット(1908年2月18日-1991年9月21日)はアメリカの小人症俳優、声優。身長89cm。"リトル・アンジー"や"モエ"の売り文句で、おもに映画やTVドラマで俳優として活躍しました。

 

アンジェロはサイレント映画で俳優としてデビューし、以後70本以上の映画に出演し、ドワーフ、小人、モンスター、悪役、宇宙人などさまざまな役柄を演じています。

 

ロッシットはネブラスカ州オマハで生まれ、両親のサルヴァトーレ・ロッシットとカルメラ・カニグリアはともにイタリア・シチリア島シラクサ県カルレンティーニの出身でした。彼にはジョセフィンという姉妹がいました。

 

ジョン・バリモアに見出され、1927年に映画『The Beloved Rogue』でバリモアと共演して銀幕デビューを果たします。同じ年、ワーナー・ブラザーズ制作の『Old San Francisco』にも出演。その後、トッド・ブラウニング監督による論争的作品『フリークス』(1932年)や、1938年の問題作『Child Bride』にも登場した。1940年代には、ベラ・ルゴシ主演のプアヴァティ・ロウ作品(低予算映画)に多数出演しています。

 

 

また、テレビシリーズやミニシリーズにも頻繁に顔を出し、とくに刑事ドラマ『バレッタ』で知られるようになりました。晩年の映画出演には『Alex in Wonderland』(1970年)、『Brain of Blood』(1971年)、『Dracula vs. Frankenstein』(1971年)、『Little Cigars』(1973年)、『Fairy Tales』(1978年)などがあります。彼の最後の大きな役は、メル・ギブソンと共演した『マッドマックス/サンダードーム』(1985年)における“マスター”役でした。

 

ロッシットは生涯で70本以上の映画に出演し、矮人や妖精、怪物、悪役、そして時には宇宙人まで、多様な役柄を演じきった。小さな身体は決して制約ではなく、むしろ無限の変身を可能にする「芸の器」となりました。

 

 

彼の歩みは、異形が差別や偏見に押し込められるのではなく、芸能の中で光を放つことができることを示しています。アンジェロ・ロッシット――スクリーンに刻まれたその姿は、今なお観る者に「人間の多様さと表現の自由」を問いかけています。


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