山田花子のホワッツマイケル富岡は北京原人漫遊記(2019年12月)

画:ルアン画伯
画:ルアン画伯

2019年12月31日


2020年に向けてギリギリ現在と未来の記事「2019年グローバル・プロテスト・ウェーブ」「2019年香港抗議デモ」をアップ。

2019年12月30日(月)


第一回山田競艇賞金王の記事を年内にすべてアップ。6つの出来事を選定するにあたって、ぎりぎりまで考え迷ったが、このページでは、できるだけ"新しい世代"を中心にして、自分の気になることを紹介することにした。ちなみに最後まで選考して落としたのは、佐川一政『まんがサガワさん』、香山リカ『根本敬 ヘイト・悪趣味・サブカルチャー』。どちらも良い本だけど、「90年代の亡霊・ノスタルジア」としてあえてやめることにした。横尾さんはこういった。

でも、私のサイトは何も新しいものだけを取り上げているわけではなく、20世紀初頭の「サブカルチャー黎明期」から2020年の現在にいたるまで紹介しているので、いずれ紹介していく予定。

2019年12月29日(日)


香港デモシストのサイトで購入したデモシストグッズが届く。「100%自由」フラッグを早速部屋にかざりました。これからもどんどん香港抗議デモ隊・民主活動に寄付していきたい。

 

香港デモシストのサイトで購入したデモシストグッズが届く。「100%自由」フラッグを早速部屋にかざりました。これからもどんどん香港抗議デモ隊・民主活動に寄付していきたい。

 

蛭子さんが描いてあげた似顔絵をSNSでアイコンにする人が増えている。蛭子さんの似顔絵をアイコンに使うのはサインをもらうのと同じくらい危険だ(蛭子さんにサインをもらうと交通事故に遭遇する確率が高い)。直接的な知り合いではないが、ある女性デザイナーさんが今年乳がんで亡くなったのが、その人のFacebookアカウントを見ると、なんと蛭子さんが描いた似顔絵(もちろん似ていない)が設定されていた。コメント欄には「蛭子さんにどうやって似顔絵描いてもらったんですか?」というような質問があって、それに対して「そこに蛭子さんがいたからだ」と答えていた。「いい人だから似顔絵ぐらいすぐに描いてくれるだろう」とおもって、安易に蛭子さんに触れるべきではない。

 

知らない人のための蛭子さんに殺された人一覧(ほぼ交通事故関係)

・蛭子ファンクラブ初代会長→バイク事故死

・蛭子ファンクラブ2代目会長→事故死

・雑誌「Number」担当編集者→バイク事故死

・蛭子担当TVディレクター→交通事故死

・雑誌「平凡パンチ」担当編集者→交通事故死

・蛭子が番組で当てた車を親戚の子どもにプレゼント→事故死

・みうらじゅん→外国でバイク事故

・ビートたけし→蛭子さんにサイン本をもらって一週間後に例のバイク事故

・小田和正→たけしと一緒にハリセンで蛭子さんをパンパン叩いて一週間後にバイク事故

・蛭子さんの息子→セガに勤務してすぐにセガ崩壊

2019年12月28日(土)


Amazonで「まんがサガワさん」のページをアクセスしようと「申し訳ございません。入力されたウェブアドレスは当社サイトの有効なページではありません。」とメッセージが出て商品が表示されない。絶版書だが少し前まではサードパーティ経由で古書販売されいたのだが。完全に取り扱い禁止になったのかなあ。ちなみに、私が所有しているのは今年の夏ごろに1000部限定でサイゾーから復刻されたバージョン。漫画とは別にコピー用紙が1枚挟まっていて開くと被害者の死体写真。これはひどい。

 

ついでに、「まんがサガワさん」を読んでていると、「何せ目的は、女性のお肉というシュールレアリズムの世界」という芸術の世界の探求だったことがわかった。まさか、佐川さんの口からシュルレアリスムという言葉が飛び出すとは・・・ しかも、殺害目的がシュルレアリスムというお金をいくらつぎ込んでも簡単に得られるものではない世界だからこそ価値があるのだという。

 

佐川さんにとってカニバリズムとは食欲であり性欲であり、そして芸術行為だったのである。


2019年12月27日(金)


根本敬著『タバントーク』を読み返していると東日本大震災の時期に書いた次のようなメモ書きがあった。

「2011年4月26日、チェルノブイリ事故から4半世紀。広瀬隆著『危険な話』を知らない反原発世代も多くなった。唐突に何を言わんとするかと言うと、「共生」に気を付けろという話。流行からセブリ、おっとセレブも最早たしなみのエコロジー・地球環境問題を語る奴らがよく「共生・地球との共生」などと平気で言葉にするが、そういう手合には気をつけろ。その背景には、そもそも地球殿にとって無用な人類如きにあるまじき、人類風情のくせにそれこそあたかも地球殿と対等もしくはそれ以上の、とにかくエコロジーの陰に潜むかなり始末の悪い、奢りを感じる。これは相当な傲慢で、平気で「共生」云々を語ることと、今回の福島原発事故とは決して無縁ではない。ちなみに俺(根本)は10代のころから「共生」なる言葉を嫌うというより憎んでいるくらいに気分の悪い言葉「共生」。

2019年末の現在読んでもうなずける。同じく私のサイトには左翼が好みそうなコンテンツが多く散見されるが、基本的に「動向を書いているが支持(中国共産党批判ぐらい)はほとんどしていない」ので、私を左翼運動にひきこまないように。「共生」というものを私も根本先生も嫌うのだ。

2019年12月26日(木)


市場先生の美人画が届く。同封されてくるチラシが私のツボに来る。昔、こういう情報を集めようとウェブで試みたことがあるが、つまらない自分のカラーとは異なるものばかり集まり、利用されるだけで失敗だった。ウェブは難しい。ガロも末期は(青林堂の会社自体が)そうだけど、「内田」みたいなファンのまず「いやぁ〜 ファンなんですよ、尊敬しています。お手伝いしましょう。コラボしましょう」とやって来て、それを受け入れてしまうとゆっくりジワジワと編集権を乗っ取られてしまうことがある。そういう危険性があるので、サイトの編集権を握らせないように注意している。

 

YouTubeのおすすめになぜか「国体陸上 少年女子共通400mハードル決勝!」の動画があらわれる。動画ページを開きコメント欄を見ると「オススメに出てくきて、ああ…どうせコメ欄やばいやろなって悟った同志おる??」と書かれていた。闇を感じた。

2019年12月25日(水)


因果者の作品を発表し続けたり、発言、探究していると、自分自身に因果者がファンとしてとりついてきて厄介になる。なので、ファンにも注意して距離を置き孤立しないといけないと因果に巻き込まれる。ぴろぴとさんなんか、膨大な数の頭の狂った人が電話かけてきたり、コミュニケーションを今まで求められてきているのだが、すべてうまく回避して何十年も無傷でいる。それで、ぴろぴとさんにキチガイはどうやって回避すればいいのか質問すると、「ブロックとか無視すると逆キレする。かといって、真面目に即レスすると、どんどんヒートアップして相手は接近してくるので、1週間に1度だけ返信する。すると、相手はだんだんクールダウンして飽きて、次のターゲットを探しにいく」と助言をもらった。

2019年12月24日(火)


クリスマス・イブに根本先生の略歴を一挙に更新。部落解放同盟に注意を受けた作品「一徹の恩返し」が気になっていたが、その作品が掲載された『ガロ』を見返しても、どこが注意を受けたところかわからなかった。ところが、今日「心機一転土工」を読み返していると、コラム欄に「一センチ四方の絵の中に、ミミズの這った様な汚らしい文字で、考えつく限りの差別用語を描いた」と書かれており、それをヒントに再度読み直してようやく発見できた。これは、わからない。こんなの見つける解放同盟のほうがすごいよ。1980年代初頭の解放同盟の検閲力は現在の河野防衛大臣のエゴサ力とよく似ていたのかもしれない。

 

そして、根本先生の略歴書いていると、あらためて「表現の不自由展」とか美術館とか国に支援され守られた不謹慎な芸術というのが、ばかばかしいことがわかる。国は基本的に芸術家を放置し、やっかいな人権団体と共生する反社会的勢力の脅迫から表現を守るようにすればよい。

 

2019年12月23日(月)


中国の新疆ウイグル自治区で少数民族ウイグル族に対する弾圧が過激化している。この10年以内に完全消滅するのではないだろうか。インディアンやアステカ文明のようになってしまうのだろうか。長い人類史を見るといろんな民族が出てきては滅びている。民族が滅びる事は異常なことではない。そう考えると、2000年以上前にとっくに国家が滅ぼされたにも関わらず、世界中に離散しながら同化することなく生き延び、2000年後の現在、実質世界の権力を握っているユダヤ人はすごい。一神教の生命力。

 

ガロ作家出身地分布。なんと言っても面白いのが九州。山野一、安倍慎一、丸尾末広、蛭子能収、江口寿史。キリスト教と儒教が交差する地域は面白い。


2019年12月22日(日)


根本作品の基盤を作った若齢期の執筆。ここの中心は「内田研究」。内田っていうのは常に根底に、他人より優位に立ちたい、支配したい類の欲求がある。しかし、その欲求を自分が強くなることで満たすといった建設的な人間ではなく、現状のまま楽に自分より弱い人間を探して上に立とうというのが根底にある。で、実家のときは家族が自分にかしづいてくれてわけだが、東京に出て、そういうものがなくなると、本能的に未亡人の障害者のばばあに焦点が行くようになる。弱小のまま優位欲求が満たせる相手は障害者や未亡人のばああ、頭のとろいやつが内田にとって好都合という。内田と弱い女の関係って、バンドマンやホストとバンギャやホス狂いのコンプレックスの塊の女の関係と同じなんだろうか。一度、とりつかれると悪魔のように骨の髄まで金もむしゃぶりつくし、暴力をふるわれ、コンプレックスをつかれ、セックスでなだめられてその繰り返し。

2019年12月21日(土)


18日に元TBS記者の山口敬之さんから性行為を強要されたとして、訴えていたジャーナリストの伊藤詩織さんが勝訴するニュース。ちょうど同じくして、オノヨーコが「”女性である”ということだけで、被ってきた被害、傷つけられたこと、暴力などについて、あなた自身の言語(母国語でOK。英語でなくて良い。)を書いて、あなたの眼だけを映した写真とともに送ってください。」と呼びかけている。#MeToo運動、およびフェミニズム運動がまた再燃しつつある。

 

半日外れただけでもうSNSはタイムラインが追いつけないので、私にとってはGoogleがニュースが一番の情報源となっている。

 

今年の仕事も終え、大分、体力が回復してきたので根本敬「特殊大統領」のページの更新にかかる。まずは、点で抽象的に全体像を把握するため箇条書きの年表を『ガロ』95年8月から書き起こし。市場大介さんがYouTubeチャンネル「八百長」チャンネルを開く。そうだ、私はガチより八百長、創作が大事だ。芸術は八百長である。

2019年12月20日(金)


YouTubeプレミアム会員無料に配布中のGoogle Nest miniが香港から送付されてきた。従来のもの(Google Home Mini)と同じ形状だが、壁掛けができるようになり臨場感のあるサウンドを出力できるようになった。ホームアシスタント機器はゆっくり広まりつつある次世代テックの1つだが、いまのところ私にとってはインターネットやiPhone(スマホ)のような「これはすごい!」というような衝撃はない。

 

しかし、Google系ホームアシスタントの強みはなんといってもYouTubeとの連携性だ。YouTube MusicだけでなくYouTube動画でも音声のみ再生できるので、ラジオやポッドキャストのような無編集系YouTuberの放送を流すには便利。見るYouTubeから聴くYouTubeへとも進化するかも。

2019年12月19日(木)


YouTubeで18日夜にJR新宿駅南口で行われた山本太郎の演説を少し見る。直接現場を鑑賞していないが、ものすごい人だかりだったようだ。英国のヘビーメタルバンド、ジューダス・プリーストの「ペインキラー」を流して登場したという。現在のれいわ新選組の支持層はおもに山本太郎と同じ氷河期世代とシングルマザーだが、高円寺が基盤ということもありサブカルチャーやアート好きの若者にも支持を増やしていきそうな予感。N国党が完全に失速したが、れいわ新選組は着実に支持を増やしている。

 

れいわ新選組と同時に気になるのが野党連合政権を検討している日本共産党。ソ連や中国共産党、北朝鮮のような社会を連想するが、現実の共産党政策は、ジェンダー、核、気候変動、これらをぐっと前に出し、さらに香港デモ活動を支援し、自民党と異なり中国共産党と真っ向から対立している。

 

きっかけは、香港の民主活動家、黄之鋒氏が15日に投稿した長文のツイート。黄氏は、温暖化問題に取り組むグレタさんと自由を求める香港のデモの間に類似性があるとして、「中国はいずれの問題でも信頼に値しない。世界が目的達成のため、団結しなければならない」と呼びかけた。これにグレタが「勇敢に鼓舞する重要なメッセージだ」とコメントした。

 

これらが、うまく連鎖していくと何か面白いことが起こりそう。

2019年12月18日(水)


ポーラ美術館で気になった束芋の初期作品をDVDで鑑賞する。実は前からブックオフで購入していたけど、見忘れて未開封のままだった。束芋さんは就職氷河期世代ど真ん中で、彼女自身も美術家になろうか就職しようか悩んでいたころのためか、初期作品にはリストラとや悲壮なサラリーマンの描写が多く見られる。石田徹也もちょうど氷河期世代で、束芋とよく似たノスタルジックな風景とシュルレアリスム的な様式だ。今の若い芸術家には見られない氷河期世代の芸術家の共通モチーフがある。

2019年12月17日(火)


山歩きでApple Watchが役に立った。世間はiPadブームだが仕事以外ではiPadはまったく使わない。Apple Watchは外でも寝ているときでも24時間手放せなくなっている。私にとってはiPhoneとApple Watchがあれば外出は問題なく、MacBookのようなノートパソコンも必要ない。自分には要らないものが世間では売れている。でも、今日、Apple Watchの売上高、全盛期のiPodを上回るニュースがあった。

 

Googleマップの性能ががた落ちしており、アップルの「マップ」アプリの方が使えるようになっていることも山歩きでわかった。一方で、世の中はついに日本でもスマホシェアでAndroidがiPhoneを抜いた。GAFAの激しい攻防が続きそうな2020年代。

2019年12月16日(月)


箱根の宿で久々に私にとっては"非日常的”な地上波のTVを見るが、まったく面白くない。今私にとって最も面白い映像コンテンツはYouTubeである。YouTube自体は10年前からあるが、初期はテレビ番組やDVDなど既存のコンテンツにコピーだったが、現在はYouTuberたちのオリジナルコンテンツ黄金期である。それは、どこか雑誌黄金期の70年〜80年代的な雰囲気があり、今後10年はYouTubeの黄金期となるだろう。帰ったらYoutubeの快適な鑑賞環境の構築しよう。

 

宿を出て朝から山を歩く。10年前、30歳ぐらいのときに清里に行ったときに、かなり膝を痛め、それから自分は山登りは無理かなと思ったが、今日8キロぐらい山を登ったり降りたりしたが膝に痛みはなかった。約8年のジョギングで鍛えられたのかな。

森、日の出
森、日の出

2019年12月15日(日)


ポーラ美術館で開催している「シュルレアリスムと絵画-ダリ、エルンストと日本の「シュール」」を見に箱根へ。これまでのシュルレアリスム展といえば、西洋のシュルレアリスム、日本のシュルレアリスムを別々に分けた展覧会ばかりだったが、今回はその両方のシュルレアリスム作品を同時に展示。

 

さらに、つげ義春の「ねじ式」やウルトラマンの造形など美術以外のメディアで発生した「シュール」、束芋の映像インスタレーション作品など現代美術内で見られるシュルレアリスム作品も並列して展示。これは、世界美術史の観点から見ても画期的なシュルレアリスム展ではないだろうか。

 

ウルトラマンのキャラクター原案の成田亨がシュルレアリスムの研究者だったことは、特撮に関心がない私にとって新鮮だった。ダダやブルトンをはじめ、よくよく怪獣を検証すると20世紀初頭の前衛芸術からインスパイアされていることがわかる。

 

展示もよかったが、その後の巖谷國士先生の講演がよかった。2時間ぐらいトークしていたけどもっと聞いていたかった。巖谷先生と同じく私もそもそも美術畑の人ではないから、頷きやすかったのかもしれない。私は美術が好きというよりもシュルレアリスムが好きで美術に足を踏み入れているだけである。


2019年12月14日(土)


朝、「ニッポンの、みせものやさん」を鑑賞するために新宿ケイズシネマへ。新宿花園神社で見世物を開催している大寅興行に密着したドキュメンタリー映画。記録映画といっても舞台上の見世物の演目(火吹きや蛇喰い)はなど見世物的描写は少なく、興行関係者の舞台裏トークが大半を占める。映像よりもテープ起こしして文章に書き直して本にしたほうがよいのではないだろうか。見た直後に、何を話していたか忘れちゃった。それほど目より耳からの情報量が多い。

 

午後、八丁堀のFUMA Contemporary Tokyoへ作家6名によるグループ展を鑑賞。このグループ展には、昔から注目している篠原愛さんや、高松和樹さんとならんで国海外で人気の彫刻作家金巻芳俊氏の版画作品が展示され、今回の展示では高松さんの版画作品を購入。

 

キュビズムを進化させたような平面作品で角度によって見え方が変わる。彫刻作品の特性を活かした平面化した作品。彫刻作品を3方向から撮影したもの特殊技術で重ねているという。ビックリマンのシールとかでよく使われている傾けると顔の角度も変わるあれみたいな

高松和樹作品もそうだけど、最近は版画の技術がどんどん発展しているらしい。版画はエッチングとかシルクスクリーンとかリトグラフとかジグレーとかいろいろ言葉があり作家や版画技術に詳しい人でないとよくわからないが、そろそろ私も勉強する時期かな。

 

篠原愛作品新作。螺旋、切れ長目で面長のやや白痴顔(発達障害的)、魚、だまし絵、刺青のようなレース。よかったです。肩あたりにためらい傷みたいなものがあるようにみえ、よくみたがただの陰だった。

 

儒教とキリスト教文化が根付く鹿児島から逃げるように上京、初期は石田徹也と同じ画廊で過酷な制作(疲労骨折にいたる)で精神的に弱ってたバックボーンを持つ彼女は、今後どういう作品制作していくのか楽しみ。

夕方、タコシェへ市場大介展。そのハードコア・グロテスク風な作風から根本先生とならんでよく語られがちな市場大介画伯の作品だが、両者の最大の違いは市場さんは「美人画」と自称するように描く対象は大半が女性で、吉田佐吉のような爺やが描かれることはほとんどないことだろう。

 

全体的に余白も多く、オーブリー・ビアズリーのような耽美系作品として見ることもできる。かといって全体の緊張感を解くようにヘタウマ的なキャラクターや少女的なポップさもおまけ程度に紛れ込んでいる。よくわからない新聞記事のコラージュ。なお、フランス人には漢字が受けるともいわれる。

本作品展では美人画は16点を展示中されているが、その中で今回、市場さんが出会った新しい美人がすごい目力を持ったており、そのためこれまでの切れ長三白目の女性とは違うパターンの美人画が1点あり、それが以下の作品だそう。どこか、伊藤詩織さんやオノヨーコさんのような怖さを感じる。

2019年12月13日(金)


アメリカで「香港人権・民主主義法」が成立したが、その感謝リストが香港で発表されたが日本関係者ではなんと「日本共産党」の名が挙げられ、自民党関係者の名前はなし。

 

具体的には日本共産党は、香港での弾圧の中止、ウイグルにおける人権抑圧の中止、尖閣諸島の日本の領海における、中国公船の侵入など、他国が実効支配している地域に対し力で現状変更を迫る試みの中止を求める立場を、中国政府と中国共産党の指導部に伝えるよう要請している。

 

名前こそ「共産党」と同じだが中国共産党と日本共産党はまったく別物であり、言論統制を強め国賓として習近平を招待する自民党のほうが中国共産党とよく似ている。

 

私は日本共産党支持層ではないが、明確に香港民主主義運動支持者だ。だからこそサイト内にも香港デモの記事は作っている。

アグネス・チョウ「香港デモシストのスポークスマン」

雨傘運動(2014年香港民主主義運動)

2019年香港プロテスト

今後、中国共産党や自民党から目を付けられても仕方ない。

 

画像は10月に池袋ポポタムで制作・展示された香港の人気漫画家でイラストレーターの門小雷(Little Thunder)さんの、韓国のイラストレータービョンヨングンさん、台湾の漫画家ガオイェンさんによる香港民主主義運動応援コラボレーション作品

 

門小雷が風を受け前を見つめる少女をライブドローイング、ビョンヨングンが水彩画で誰も死ぬことのない空っぽのプールを背景に、ガオイェンが言論の自由をタトゥーにし、漫画のコマの表現を取り入れ仕上げているという。困難の中にある香港の平和を願う作品

2019年12月12日(木)


歯医者へクリーニングと定期検診に行く。特に問題なかった。

 

帰りにコンビニで適当に雑誌を見る。糖尿病による合併症で片足切断、もう片足も壊疽の痕だらけになり、ヤツれた谷津嘉章の近況写真が衝撃的だった。自分の母親系統が糖尿の筋なので、小さいころから親に糖尿に注意しろと言われていたので気をつけている。毎年血液検査をしていると今のところ血糖値や糖尿関連に関しては問題ない。

 

中国で、共産党やその指導部を中傷していると思われる本や「社会の秩序」に悪影響を及ぼしている本を処分せよという通達が広がっているという。現在はイスラム教に関する書物が焼却された可能性は高いという。秦の始皇帝の「焚書抗儒」から毛沢東の「文化大革命」、そして現在にいたるまで、中国の思想統制言論の不自由の伝統は何千年と続いている。あの国に民主主義が根付くことはないだろう。

 

話はずれるがWikipediaは真実よりも検証可能性を重視して編集する方針を明確に打ち出している。しかも、検証可能な出典元は大手メディアや出版元の「信頼できる情報源」である必要があり、たとえ専門家の自費出版やサイトであっても「個人」メディアの発信源は出典元にしてはいけなのだという。焚書坑儒や指導部の言論統制が盛んな政治へ進むと、真実より検証可能性を優位するメディアはいずれ中国共産党と同じ思想になるだろう。

 

検証不可能にしてしまうのが焚書であり、嘘であっても信頼できる情報源は普通その時代の権力者、大本営発表なんだから。

2019年12月11日(水)


腹痛や下痢は続いているが熱は下がり、35.6度に。体温はがんにかかりやすいと言われているため、できるだけ体温を上げたいが、36度半ばにもなると、かなり身体がだるくなる。丸尾末広さんは低体温体質だったが運動と白湯で克服したという。白湯生活に挑戦してみてるかなあ。

 

MacにBootCampを使ってWindowsをインストールした後、アンインストールしたらフュージョンドライブが分割されてしまい、SSDの速さが損なわれ半年ほど困っていたけど、今日、Appleのサポートページを見るとフュージョンドライブ再生手引のページができており、手引に従うと見事復活。かなりPCが速くなった。HDDのみは本当にだめだ。今年1月にHDDのみのWindowsを買ったが、初期不良みたいで使い物にならず、Linuxマシンに変えた。

2019年12月10日(火)


腹痛や下痢が止まらない。症状を検索していると、風邪とちがってカンピロバクター食中毒の疑いもあり病院に行くことにする。なにせよ、毎日のように鶏を食べている。結局4日分の下痢止め薬を処方してもらうことになった。それでも、まだ下痢が続くようであれば血液検査という流れに。

 

アメリカから帰国したTwitterのフォロワーの1人がかなり機嫌が悪く、毎日日本の一般社会に関してネガティブなツイートをしている。最高の社会保障や医療の将来を考えて日本を取るか、または税率が高く保険問題も多いがライフスタイルに合い、暮らしやすいアメリカをとるか悩んでいる。

 

国や住居に関しては、将来性や合理的な判断よりも生理的違和感を感じる場なら、その場から離れたほうがよいと思う。私の場合、非常事態でなにか有事でも起きないかぎり日本にはいるだろうけど、移住するとしたら台湾か香港だろうなあ。

2019年12月9日(月)


パブロンとか市販薬でも経口よりスニッフィングのほうがよく効くんじゃないかなあと思い検索したらやっぱりいました、いました。

 

「パブロンゴールド」でトリップする<金パブ中毒>な人たち。

 

パブロンゴールドに含まれているジヒドロコデインリン酸塩が、本来は咳を鎮める成分だが、これが脳内の「咳嗽中枢」という神経中枢がコントロールして咳も抑えているのだが、コデイン類はアヘン由来の成分でもあるので大量に摂取すると「ふわっと気持ちいい」感覚と依存性があり、いつのまにかODメンヘラに悪用されているという。これぞ「キメたよね、早めのパブロン」だ。


2019年12月8日(日)


昼ごろから突然、腹痛と下痢。身体全体の調子も悪く風邪かと思い体温を測ると37度を超えている。平熱が普通の人より低くて35度台なので私にとって37度はけっこうこたえる。しかし、本格的に熱を出すこと自体が学生以来ないと思うので新鮮な感覚でもある。加齢とともに身体が弱まってるのだろうなあ。午前中に仕事を終えて昼前に寝る。

 

寝る前に薬を飲もうとするが、熱の経験がほとんどないのでなんの薬を飲んでいいのかよくわからず、とりあえず手元にあった賞味期限の切れた「パブロンゴールドSa」を飲む。数十分後に全身から発生していた痛みのようなものが消え、薬品というものは効くものだなと実感する。向精神薬はずっと飲んでいるがこれからは各種ジェネリック薬にも興味が出てきてどんどんドラッグマニアになりそう。

2019年12月7日(土)


蛭子能収、山田花子、根本敬など青林堂系作家のタイトルが続々Kindle unlimitedで配信されている。アートと同じくガロ系作家も部数が少ないからこそ、今後価値が高くなる気がするが叩き売り状態で心配だ。根本敬氏によれば配信数が4,000程度で、印税が「31円」で、駄菓子屋やるほうが儲かるというこれはさすがにひどい。電子書籍と紙書籍は別物で紙書籍は今後、オブジェ化して付加価値を高めていくのかもしれない。それともガロ系漫画は本当に駄菓子以下になってしまうのか。

 

また、各タイトルの配信元はゴマブックスとかグループ・ゼロとかバラバラ。現在の悲惨な出版業界を考えると、どこの版元も持続しそうに思えず、最後はバラバラになったガロ系の書籍をまんだらけが吸収するという形になったりして。

2019年12月6日(金)


大雑把だけど自分の行動範囲やテリトリーは決めたほうがいい。偏っていてもなんら問題ない。偏っていることを認識せず自身は全方向スタイルだと思い込んでいる人のほうが偏っている。

 

アートメディア5選でYouTuberにとりあげられました。美術手帖や芸術新潮に並んで恐縮です。唯一ほかのメディアと異なることで誇れるのは私が全部1人でしている完全個人サイトであることかな。でも、あれだけ書いていても月4万から最大でも10万程度にしかならないのがGoogleアドセンスの現状。おそらくYouTubeの再生回数とページ閲覧数に対して発生する利益は同じだと思う。アートはサブカルチャーと同じくもともと人口が少ないのでこれ以上Googleアドセンスだけで売上を伸ばすのは難しい。しかし、広告はあまり入れたくないので長時間かけてウィキペディアと同じ寄付のほうがいいかなと思っている。

2019年12月5日(木)


スポーツ選手は基本的に芸術家と異なり徹底的に「勝ち負け」を競う文化であり、それは軍人と同じく決められた規律に対する従順性を要する文化のため、国民的スポーツ選手が国に対して反発心を持つ傾向は少ないが、イチローは「国民栄誉賞」の4回目の打診を放棄。イチローの国に対する反骨の精神はどこからきているのだろうか。検索すると長年連れ添う弓子夫人に頭があがらず、弓子夫人は『夫には政治から距離を取ってほしい』と昔から話しており、今回も弓子夫人の承諾が出なかったからだという。なんだ、やっぱり従順型かぁ。残念。うーん、やっぱりスポーツ選手は従順なのかも。

監視する弓子夫人
監視する弓子夫人

2019年12月4日(水)


スイミーこと母檸檬の水子さんやルンルンことルアン画伯がデリシャスイートスの一員として出演、そして、あまり音楽に詳しくない私が若いころに数少ない影響を受けたミュージシャンの1人である友川かずきのツーマンライブがあるということで渋谷へ(日付は昨日の12月3日夜)。

 

演奏前から飲んでいる友川さんだが(演奏中も横にジョッキが3杯置かれていた)、演奏には特に影響なく声もよく出ていてた。友川さんはデリシャの「見世物」というキャッチが良いと話していたが、私もそう思う。

 

デリシャが何かわからない人(一般人や外国人など)に対して「バンド」とかの言葉では相手はなかなかイメージがわかない。しかし、見世物(フリークショー)で祭りで演芸みたいなことをしていて」と老若男女国内外において通じやすい。デンマーク人のデリシャファンや初老のおばさんとそんな話をしていた。デリシャは今後も「見世物」というキャッチを積極的に使い続けたほうがよいと思う。

 

曲間のMCで自民党批判や桜の会批判トークをする友川さんをみて、私の周囲はみんなおおよそこういう感じなんだなあと思った。とにかくよくわからんがまずは「打倒自民党」なのである。

2019年12月3日(火)


なかなか手に入らない『ガロ』1992年6月号「ねこぢる特集号」をまんだらけの通販であっさり入手。しかも、安い。Google検索や大手古書横断検索、ヤフオク、メルカリの検索結果にまんだらけの在庫は出てこないから盲点だった。今は1990年代の『ガロ』のバックナンバーをコレクションしているが、ほかの『ガロ』欠番号もかなり安値であっさり見つかる。ガロ系の書籍やはまんだらけで探すのが一番早く安く手に入るかな。まんだらけが漫画以外の書籍の古書をどの程度扱っているまだよくわかっていない。

 

日本でも台湾でも香港でも中国人とよく間違われる。朝鮮系はかなりはっきりと区別がつくのだが日本人と中国人(台湾や香港も含め漢民族系)の顔の区別つかない。髪型やファッションを除き、骨格や目や鼻などの顔のパーツにおいて日本人と中国人はどこが違うのだろうか。

 

一般流行語大賞発表。どう考えても「NHKをぶっ壊す」が年間大賞だと思うが、大賞どころかノミネートもされず。「れいわ新選組」はノミネートされていた。Wikipediaで調べてみると、社会的に不謹慎な用語の場合はいくら流行っても賞の候補から削除されることがあるという。代表例が1995年(平成7年)の「ポア」や「サティアン」「ああ言えば上祐」などのオウム真理教関連用語。なるほどね。

2019年12月2日(月)


東京港で強い猛毒性を持つヒアリが500匹以上見つかる。アリに対してインスピレーションを感じる芸術家は多い。楳図かずおは「笑い仮面」ではアリ人間を描き、横尾忠則はアリを踏まないよう注意を払っており、根本敬は「アリを救うものに天賞アリ」などアリに関する事をいくつか描いている。そして、友人のぴろぴと氏はアリをペットとして10年以上飼い続け、アリを観察し続けている。最近では注目のもくれんのTwitterのプロフィール欄冒頭に「ほら、蟻が漂ってきたよ。」と書かれている。アリはいったい何のメッセージ発しているのだろうか。

 

ここ数ヶ月間で半グレ逮捕のニュースが続く。NHK半グレ取材報道後に増えた気がするので、NHKと警察はつながっている?

 

YouTubeプレミアムってどのくらい使ってる人いるのだろうか。私は開始と同時に即、使いはじめ3ヶ月経過するが広告なくかなり快適。そして、今まで長年使っていたApple Musicを解約する。

2019年12月1日(日)


散歩。駅前の建物を見るとサラ金ネカフェ病院が埋め尽くしている。

 

株価は2万円を超え安定して高いままだが実体経済は確実に悪くなっている。いろんなSNSにログインして周囲を見回して悲鳴が上がっている。リーマンショック時のような急落ではなく、日本の80年代バブル崩壊時のようにジワジワと響いてきそう。来年、夏の東京オリンピックまで祭り気分でごまかせってかんじか。

 

ギャラップ社調査では米国において「社会主義に好意的」と答えた人は18~29歳の若者で51%に上り、資本主義の45%を上回ったという。

 

ニューズウィークで「山本太郎」特集。マスコミをどんどん味方につける山本太郎とは対照的にあらゆるマスコミを敵にまわしていく立花孝志とN国党はすでに泡沫化。池田信夫氏は2013年に「山本太郎をバカにはできない。ヒトラーも最初は群小政党の党首だったが、大政党が彼の人気を利用しているうちに立場が逆転した。特に大恐慌で財政破綻したとき、彼のような極論が人気を博す」と書いている。少し不安。