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2019年香港プロテスト「香港返還以来最大のデモ」

2019年香港プロテスト / 2019 Hong Kong protests

香港返還以来最大のデモ


Protesters marching on 9 June 2019
Protesters marching on 9 June 2019

概要


日付 2019年6月9日〜
場所 香港各地
原因

・2019年逃亡犯条例改正案

・香港警察による市民への暴行

・香港の中国化

2014年雨傘運動の失敗

「2019年香港プロテスト」は、香港議会が提案した「2019年逃亡犯条例改正案」と呼ばれる修正法案の導入に対する反発からはじまった香港の一連のデモ活動。

 

2019年6月9日の「103万人デモ」、同16日の「200万人デモ」以来、現在も進行中の大規模なデモ活動である。

 

法案が可決した場合、台湾や中国本土で犯罪を犯したものが香港が逃げ込んだ場合、香港当局は犯罪逃亡者を拘留し、本土に引き渡すことが可能となる。香港人たちは、この法案は香港居住者や訪問者を中国本土の管轄権にさらすもので香港の自治権や市民の自由を損なうことを懸念した。

 

抗議活動の進展につれ、抗議者たちは「5つの要求」を議会に求めた。要約すると警察によるデモ参加者に対する不正行為や暴力行為を罰することと2014年の雨傘運動以来停滞していた普通選挙による民主的政治の再開の要求である。中国中央政府は、1997年の返還以来「香港で最悪の危機」と抗議運動を表明している。

 

法案に対するデモは3月と4月にはじまり、6月には継続的な大衆運動に変わった。6月9日に103万人がデモに参加し数10万人が法案に反対した。法案の2回目の読会が予定されていた6月12日、抗議は急激に過激さを増しエスカレーションしていった。機動隊は催涙ガスとゴム弾を発射したが、抗議者たちは議会の機能を妨害させることに成功した。

 

香港特別行政区行政長官のキャリー・ラムが法案を延期すると発表した次の日の6月16日、大規模なデモが行われた。主催は200万人が参加したと主張したが、警察はピーク時で33万8000人と発表した。

 

返還22周年にあたる7月1日、毎年7月の行進では数十万人が参加した。これらのデモ参加者の一部は、行進から離脱して立法会総合大楼に侵入して議会の象徴を破壊した。

 

その後、抗議活動は夏の間止むことなく続き、警察、活動家、三合会ギャングと思われる人物、地域全体の20以上の異なる住民を巻き込みながら暴力性がエスカレートしていった。7月21日には、組織化された三合会メンバーが元朗区でデモ隊と周囲の傍観者に対して無差別攻撃を起こし、緊張を高めた。

 

その後、警察の活動と不正行為の疑いで、8月5日にはゼネラル・ストライキや市全体で抗議活動が行われた。約170万人(主催者推定)の香港市民が8月18日に警察の残虐行為を非難する集会に参加した。

 

8月23日には「バルトの道」に影響された約21万の人々が、50キロにわたる長さの人間の鎖「香港の道」を作った。

 

林鄭月娥は、6月15日に逃亡犯条例改正案を一時停止し、7月9日に廃案を宣言したが、9月4日まに完全な廃案にいたった。

 

しかし、林鄭月娥はほかに残っている4つの要求、すなわち、警察によるデモ隊への暴力行為に関する調査を目的とした独立委員会の設置、逮捕された抗議者の釈放、「暴動」と認定したデモ活動の完全な取り消し、林鄭月娥行政長官の辞任に対しては譲歩することを拒否した。

 

中華人民共和国70周記念が開催された10月1日には香港でも大規模なデモ活動が開催されたが、この活動で18歳の学生抗議者が警官に実弾を撃たれ重体に陥った。

 

デモ活動を抑制するため香港特別行政区行政長官は、10月4日に緊急状況規則条例(緊急法)を発動し、覆面禁止法案を制定した。

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