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【見世物】ヴィオレッタ「アメリカで活躍したドイツの四股欠損女性」

ヴィオレッタ / Violetta

アメリカで活躍したドイツの四股欠損女性


概要


生年月日 1906年、もしくは1907年
死没月日 不明
国籍 ドイツ
病名 テトラアメリア症候群
職業 見世物芸人

アロイジア・ワグナー(1906年、もしくは1907年〜死没年不詳)は、ステージネーム"ヴィオレッタ"という名称で知られているドイツ人の見世物芸人。テトラアメリア症候群のため四股が欠損している。彼女はドイツのブレーメン州へーメリンゲンで生まれ、サイドショーやフリークショーでパフォーマンスを行なった。

 

1924年3月23日、17歳のときに彼女は生まれ故郷であるドイツのブレーメン州へーメリンゲンを去り、義兄弟でマネージャーのカール・グロベッカーとともに、SS・ジョージ・ワシントン号でアメリカへわたり、1924年4月3日ニューヨークの地へ降り立った。なお、キャリアとしては15歳からサイドショーに出演している。

 

乗客名簿によれば、アロイジアはブロンドの髪、緑の目を持ち、身長は約90cm。興行師サミュエル・W・ゴンパーツが経営するドリームランド・サーカス・サイドショーで働くことを条件に、25週間の滞在が許可されていたという。

 

彼女はへーメリンゲン、Moltkestr26番地に住むエリス・ワグナーの娘で、アメリカ入国以前に病院に入院されていたことがあると乗客名簿に記載されている。この乗客名簿には、のちにジョン・ニコラスが買収したジョン・ロビンソン・サーカスの多くのメンバーの名前が見られる。ジョン・ニコラスはのちのヴィオレッタの雇用者でもある。

 

何年もの間、ヴィオレッタはコニー・アイランドにあるドリームランドや、バーナム&ベイリー・サーカス、マイティ・ハーグ・サーカスなど、さまざまなサイドショーやフリークショーに歌い手や奇人として出演した。1925年に撮影されたポートレイト写真(トップの写真)は、ロサンゼルスのワールド・ミュージアム(フリークショー)に出演時のものである。

 

伝記によれば著名作家で知られるジャン・コクトーが、1927年にパリのルナ・パークでヴィオレットを訪問しており、彼女について「頑強なドイツ女性」と描写している。1929年にベルギーのシュルレアリスム専門ジャーナル誌『ヴァリエテ』は、ヴィオレッタの写真を掲載したことがある。

 

『ロンドン・ライフ』誌のウォーレンス・ストートは何度も彼女について書いている。ストートが1940年に書いた記事は、ヴィオレッタについて言及した最後の出版物で、彼女がどのように胴体をぴょんぴょん動かして移動するか、自分自身で髪をクシでといて、服を着て、針を使って裁縫を行うかなど、日常生活の詳細な動作が紹介されている。

 

ストートはほかにヴィオレッタは既婚者で彼女の首にかかっている金のネックレスは婚約バンドであると記載している。なお、夫についての詳細はわかっていない。