· 

アンダークラス

アンダークラス / Underclass

新しい日本の下層階級


概要


アンダークラスは、2000年以降に現れ始めた日本の新しい階級。その数は約900万人。所得水準、生活水準が極端に低く、一般的な意味での家族を形成・維持することからも排除され、多くの不満を持つ、現代日本社会の最下層階級

 

平均個人年収は186万。資産がまったくない比率が30%以上とほかの階級に比べて極めて高く、また、アンダークラスの60%以上は親と同居している。

 

アンダークラスは、ほかの階級(資本家、正規労働者など)と比較して、異質性が際だった特徴を有しており、ほかの階級が一体となってアンダークラスの上にたち、アンダークラスを抑圧・支配しているように見える。

アンダークラスの特徴


何よりもきわだった特徴は、男性で有配偶者が少なく、結婚している人はわずか25%。女性では離死別者が多いことである。

 

仕事や生活への満足度もかなり低く、仕事に満足している人は26%。生活に満足している人はわずか18%で、他の階級に比べて際だって低い。また、自分を「人並みより上」と考える人はわずか10%で、とくに男性は6%と、ほとんど全員が自己評価が低い

 

アンダークラスの最終学歴は、中退者に多い。また、アンダークラスには学校でいじめを受けた経験をもつ人の比率が高い。ほかの階級ではおおよそ10%前後であるのに対し、アンダークラスのいじめ経験比率は32%にものぼっている。明らかにいじめや不登校の経験は、アンダークラスへの所属と結びついている。

 

アンダークラスの身体的特徴としては、ほかの階級に比べて身長が低い体重は逆にもっとも軽い

 

うつ病や心の病気の診断や治療を受けた人の比率は、ほかの階級は7~8%だが、アンダークラスは20%と突出している。これには男女差はない。


■参考文献

・新・日本の階級社会 橋本健二