サリドマイド事件「1万人以上の奇形児を生んだ史上最大の医療事件」

サリドマイド事件 / Thalidomide scandal

1万人以上の奇形児を生んだ史上最大の医療事件


概要


サリドマイド事件は「史上最大の人災」と呼ばれる医療事件。

 

1950年代後半から1960年代前半にかけて、46カ国で妊娠中の女性やその後妊娠した女性がサリドマイドを使用した結果、1万人以上の子供が小頭症などのさまざまな重度の奇形を持って生まれ、また、数千件の流産が発生した。

 

サリドマイドは1956年に登場し、ドイツの製薬会社ケミー・グリューネンタール社が「コンテルガン」という商品名で、不安、睡眠障害、緊張、つわりなどに効果のある鎮静剤やつわり薬として積極的に販売した。

 

当時、妊婦への試験は行われていないにも関わらず「妊娠中でも安全」とされ販売された。1961年に先天性障害の懸念が指摘され、同年にヨーロッパでは市場から撤収された。


■参考文献

https://en.wikipedia.org/wiki/Thalidomide_scandal、2021年8月6日アクセス

https://www.gaiki.net/yakugai/ykd/lib/thalidomide_sato.pdf、2021年8月6日アクセス