サイケデリック・ムーブメント

サイケデリック・ムーブメント / Psychedelic era

幻覚剤を使った人々の文化運動


概要


サイケデリック・ムーブメントは、1960年代から1970年にかけて発展したサブカルチャー運動。LSD、幻覚サボテン(ペヨーテ)、マジックマッシュルームなど、おもにサイケデリック系ドラッグを使用する人々や芸術家たちによって生成された文化である。海外では一般的に“サイケデリア”、ムーブメントのことは"サイケデリック・エラ”と呼ばれる事が多い。

 

“サイケデリック”という言葉は、古代ギリシアの言葉「psyche/精神」や「delos/出現」を組み合わせた造語で、本来は「魂を明らかにする」という意味である。

 

また。サイケデリアという用語は、サイケデリック・アートやサイケデリック・ミュージックを表すときにも利用されるが、これらの語源はもちろんサイケデリック・ムーブメントを発祥としている。サイケデリック・アートやサイケデリック・ミュージックは、一般的にドラッグによって変容する精神状態を反映、再現しようとする芸術のことである。

 

サイケデリック・アートの特徴は、サイケデリック系のドラッグを使用したときの経験を強化させたようなもので、空間全体が極端に歪んだ状態の超現実的なビジュアルで、原色のまばゆい虹色の色使いとアニメーション的な動きが見られる。サイケデリック・ミュージックでは、音響機器、エレキギター、シタールのようなインド音楽の楽器、エフェクター、残響、効果音、テープの逆再生、パンニングなどが利用されることが多い。

 

サイケデリックな経験は、以前は知られていなかった人間の精神の側面をはっきりと自覚させてくれるのが大きな特徴で、一般的な足枷から精神を自由にして創造性を活性化させる効果がある。また、サイケデリックな状態になると、幻覚、共感覚、意識の変化や変容、思考パターンの変化、トランス、催眠状態、神秘体験などが生じる。

 

また集団的に幻覚剤を利用したり、幻覚体験を行う場合は、グループの団結、境界線の破壊、政治意識、他者との共感性、権威に対する懐疑性などを高揚させる効果があった。

 

サイケデリックな状態に移行する方法としては幻覚剤の使用が最も一般的だが、ほかにも瞑想、感覚刺激、欠乏症などさまざまな方法があるされている。

■参考文献

Psychedelia - Wikipedia