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李洪志インタビュー1「法輪功とほかの宗教との違いについて」

『信者一億人 法輪功の正体』角間隆より(1999年11月出版)

「病気治療」は「健康増進」は結果であり目的ではない


-法輪功の最大のセールス・ポイントは「病気治療」と「健康増進」でしょうか。

 

李洪志:とんでもない誤解です。私は「病気を治してほしい」とか「もっと健康になりたい」などと言って駆け込んで来る人など絶対に相手にはしないのです。

 

病気の治療をするのは病院ですが、あまりにも「業力」が強い場合、病名はもちろんのこと、治療法も全くわからないといった場合がほとんどです。そのため、みんなわらにもすがる思いで「気功師」の看板を掲げている人のところに飛び込んでいくわけですが、私に言わせればそんなことは抜本的な解決には全くなっていません。

 

いい加減な気功師たちが、中国古来の深遠な「気」の哲学を歪めて、気功を金儲けの手段に利用しているからです。我々のように本当に修練を積んで高い次元に上がろうと懸命に努力している者にとっては、迷惑このうえもないことなのです。

 

そもそも「気功」とはそんなインチキなものではなく、中国の古代医学や道教、仏教などの深遠な宇宙哲学から長い年月をかけて生成発展してきたもので、人間の体を宇宙と同じものだと考えて、物質的な面からだけでなく、精神的な面からも総合的に取り扱おうとするものです。

 

私が創始した『法輪大法』の功も、まさにそのような中国の長い歴史、いや先史時代から脈々と受け継がれてきている「宇宙の真理」、すなわち非常に多様で高い次元の宇宙的特性であるところの「真・善・忍」の三文字と密接不可分に結びついたものなのです。

 

はっきりいって、我々は「病気治療」とか「健康保持」などといった現世の御利益みたいなことは、絶対に標榜しないことにしているのです。その代わり本当に修練を積んで、心性を高め、より高い次元に昇ろうと志している人々に対しては、「丹田」(Dantian)に法輪を植えてあげるとか、全く相手を差別することなく、私は何でもしてあげます。

 

そして、その結果、必ずといっていいくらいそのような「修練者」(プラクティショナー=ディサイプル)の健康状態は良くなり、結果的に病気も治っていきます

法輪功は「宗教」ではなく「超常的な思惟の産物」である


-お話を聞いていると、非常に宗教的な匂いがして、激しく厳しい大弾圧に乗り出した江沢民国家主席の苛立ちにも一理あるように思えてくるのですが?

 

李洪志:何度も申します。法輪功は、絶対に「宗教」ではありません!ましてや、日本でサリンを撒いて大勢の人々を殺戮したオウム真理教のような「邪教」集団なんかと同列に扱われては、大変迷惑です。

 

まず、第一に、確かに我々は「道教」や「仏教」、あるいは中国の古代医学に見られるような優れた科学技術、ないしは様々の先哲たちの深遠な宇宙哲学を崇敬もし、参考にもしています。しかし、それらすべては、現在の人類社会が現れるよりはるか依然の「先史時代」から伝えられきたものであり、言うなれば宇宙を動かしている根本原理のようなものです。

 

したがって、私の説く『法輪大全』は、「宗教」などという枠組みをはるかに超越した絶対的真理であるわけですから、儒教やキリスト教、いや仏教や道教のような次元のものさえ超えた超常的な思惟の産物としてとらえて頂きたいのです。

 

それなのに、江沢民総書記ら、いまだにマルクス主義の幻影から解き放たれていない現在の中国の指導者たちは、頭ごなしに「唯物論に合致しない唯心論はすべからく悪だ」「この世に超常的なものなどあり得るはずもないから迷信だ」などと言い切って一方的に弾圧しようとしている。

 

自分のレベルでは理解し得ないことがらすべて「迷信」の一語で切って捨て、ただただ妄信的にマルクスやレーニンなどの浅薄な理論を信じ込もうとする。そのような姿勢のほうがむしろ「迷信」的なのではないでしょうか。

 

自分の知識では理解不能なことをすべて「迷信だ」と断定して切り捨てようとするのは、実は、無知蒙昧な「常人」の傲慢さの現れであり、むしろ憐れむべき情けない姿勢だと私は思っています。

第三の眼を持てば真理が見える


-しかし、「現在の人類文明が出現する前にも、何十回というより優れた文明が起こっては滅びていったのだ・・・・・・」などと説かれると、みんなびっくりするのも当然ではないでしょうか。

 

李洪志:修練を積めば、自分の額に「天目」と呼ばれる「第三の眼」があらわれて、そのような「プレ・ヒストリック」な世界も自ずから見えてくるはずです。現在の低いステージ(次元)で自分の肉眼に映ってこないから、そんあものは幻影しか過ぎないという人も多いようですが、そのような言い方しかできない人々こそ「幻影」しか見てはいないのです。

ピラミッド型ではなく21世紀のネットワーク型


-それにしても、創設以来わずか8年たらずで「1億人を超える」と言われる膨大な信徒たちを結集したのは驚くべきことです。やはり当然、それなりの「鉄の規律」や「厳然たる組織」が確立しているはずだ、と見るべきではないでしょうか?

 

李洪志:重ねて申し上げますが、「法輪功」は日本のオウム真理教のようなカルト集団とは全くもって非なるものであって、整然たるピラミッド型の「組織」らしきものはないのです。

 

現代のようなサイバー・システム社会では、昔とは比較にならないくらい少ない人間と経費で1億人以上もの人々に法を伝えたり、新しい情報を伝達することが可能なのです。その最もたるのは「インターネット」ですが、パソコン1台あれば、実に安いコストで世界中と連絡を取ったり、情報を受けたり送ったりできるわけです。

 

しかも、我が法輪功のメンバー、特にアメリカのメンバーには高学歴でコンピューターなどの電子機器を自由自在に使いこなせるボランティアが沢山いますから、ホームページのメンテナンスにも全くコストがかかりません。ひと昔前までのピラミッド型社会では想像もできなかったことですが、これから21世紀のネットワーク型社会では、「組織」という概念ですら全く異なったものに変容しつつあるのです。