【世界のシリアルキラー】カボ・ブルーノ「サンパウロで地元住民に恐れられた殺人憲兵」

カボ・ブルーノ / Cabo Bruno

サンパウロで地元住民に恐れられた殺人憲兵


概要


生年月日 1958年11月18日
死没月日 2012年9月26日
活動国 ブラジル
確定犠牲者 50
推定犠牲死者 50以上
活動期間 1982

フロリスヴァルド・デ・オリベイラ(1958年11月18日-2012年9月26日、ピンダモンハンガバ生まれ)、通称「カボ・ブルーノ」は、ブラジルの連続殺人犯。

 

1980年代にサンパウロ郊外で50件以上の殺人事件を起こしたとして告発されたサンパウロ州の元憲兵である。「警察の年代記の中で最も物議を醸した人物の一人」と見られている。

 

カボ・ブルーノは凶悪な憲兵として知られており、自己認識した正義のもとに殺人を行う確信犯で、おもにサンパウロ郊外で犯行が行われていた。

 

外見が犯罪者に見えそうなだけで次々と処刑。手首に小さな十字架の入れ墨があっただけで殺された少年も含まれている。カボ・ブルーノにとっては、どんな入れ墨も宗教的な理由から犯罪者であるという。

 

逮捕後は、福音主義となり刑務所のエキュメニカル・チャペルで牧師となり、そこでボランティア活動をする主婦と結婚した。また、絵画もたくさん描いており死後、オークションで売買された。

略歴


彼のニックネームは、カタンドゥバでの幼少期から来ており、友人たちが彼をブルーノと呼ばれる地元のアル中にたとえたのがきっかけである。母親でさえブルーノと呼ぶようになった。

 

カボ・ブルーノは憲兵として知られており、自己認識した正義のもとに殺人を行う確信犯で、通常は郊外で犯行が行われていた。

 

処刑された人物には被害者の外見が動機となっているものも多数あっただろうという証言が多いが、彼は「外見ではなく、フリンジたちを憎んでいた」ため殺したと言われている。

 

警察側もまた多くの処刑は被害者の外見だけで行われただろうと報告している。その中には、手首に小さな十字架の入れ墨があっただけで殺された少年も含まれている。カボ・ブルーノにとっては、どんな入れ墨も宗教的な理由から犯罪者であるという。

 

カボ・ブルーノは暇な時には、ほぼジャバカラ地区で活動していた。住民たちは彼が巡回しているときは大きな不安感があったと話している。カボ・ブルーノが起訴された銃撃事件のほとんどは1982年に起きたもので、その年にこの地域で発見された銃弾だらけの遺体の多くは住民のパニックを引き起こした。

 

何年も後に彼は約20人の殺人を認めることになるが、2番目の妻によると、カボ・ブルーノと名乗って殺害するほかの憲兵もいたという。当時、サンパウロ憲兵隊は、カボ・ブルーノと高官2人(警部と警部補)を含む少なくとも12人の警察官が、市内の南ゾーンで数回、処刑を担当していたとされる。

 

1982年2月6日、ジャルディム・セルマのスラム街での殺人事件で生き残った被害者の友人に糾弾されたが、20件以上の殺人事件で告発された後、裁判所の命令で1983年9月22日に初めて逮捕された。

 

12回の裁判の後、カボ・ブルーノは113年の懲役を言い渡された。 3回逃亡した後、最後は1991年5月30日にトレメンベのホセ・アウグスト・セザール・サルガド刑務所に拘留された。

 

彼は福音主義者になったと主張し、ブルーノと呼ばれることを好まないと述べている。 1998年には、サンパウロで彼が描いたアクリル絵の油絵の展覧会が開催された。

 

2008年7月、刑務所のエキュメニカル・チャペルで牧師として、そこでボランティア活動をする主婦と結婚した。 牧師としての仕事の中で、リンデンベルグ・アウベスは彼の信奉者の一人となっていた。

アウトサイダー・アーティストとして


2012年に死去したあと、妻によってソーシャルネットワークのFacebookを介して刑務所で彼によって作られた5つの絵画のオークションが開催された。

 

絵画は、ブルーノが亡くなる前の日曜日に牧師として活動を始めたタウバテのキリストの避難所教会に残された品々の中から発見された。最初の入札は350レアル(約3500円)で行われた。ブルーノはレプリカを描いたり、他の画家の絵をコピーしたりしていたという。「彼がコピーした絵や画家の名前は知らない」と話している。

刑務所で彼が描いていた絵画はオークションで売買されているという。今後のアウトサイダー・アート市場でも注目だ。
刑務所で彼が描いていた絵画はオークションで売買されているという。今後のアウトサイダー・アート市場でも注目だ。

■参考文献

https://en.wikipedia.org/wiki/Florisvaldo_de_Oliveira、2020年6月21日アクセス