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英国、ワクチンパスポート計画停止「自由と民主主義を守る」

英国、ワクチンパスポート計画停止

自由と民主主義を守る


ギリギリで民主主義を守った英国


 

英国の保健大臣は、2021年9月12日、英国内のナイトクラブやその他の混雑したイベントへの入場の際に、ワクチンパスポートを必要としない決定を発表した。議会で保守党政府支援者からの反対を受けて、方針を転換することになった。

 

ただし、サジッド・ジャビッド保健相は、政府はワクチンパスポートのアイデアを今のところ棚上げにしているが、COVID-19の感染者が再び急激に増加した場合には、パスポートの導入を再検討する可能性があると述べた。

 

ジャビット保健相はBBCの取材に対し、「我々はこの問題を適切に検討し、可能性のある選択肢として保留しておくべきですが、ワクチンパスポートの計画を進めないことは喜んでお伝えします」と述べた。

 

議員からの反対意見が高まっていたにもかかわらず、政府のワクチン担当大臣と文化長官がワクチンパスポートの必要性を提案したあと、数日後、このような方向転換がなされた。

 

特に政権与党である保守党の議員からは、企業の負担や住民の人権を侵害するものとして反対の声が上がっている。反ワクチン派のヒーロー、マイケル・イードンの警告は届いたようだ。マイケル・イードンはワクチンパスポート法案は、左翼エリート国際的なプロの集団が国民をコントロールするためのものだと話す。

 

邪悪な科学者の言うことを聞かなくてもいいのですよ。彼らに限って政府に助言をする立場のようです。ワクチンパスポートが本格的に導入されると、押し返すチャンスを失うでしょう。そうなると後悔しますよ。連中は感染を防ぐのではなく、「ワクチンパスポート」を持たせること自体が目的なんですよ」(マイケル・イードン)

 

英国では、ワクチン接種の証明書やCOVID-19の検査結果が陰性であることの証明書の提示を求めることは、一般的に身分証明書の携帯を義務付けられていないため、多くの人にとって違和感があった。

「感染予防」ではなく「国民の分断」がパスポートの本質


ほかのヨーロッパの他の国々では、社会復帰のためにワクチン接種の状況を示す証明書を使用しているが、そのルールはさまざまである。

 

ドイツの16の州では、各州で必要とする際の規則が若干異なるが、一般的には、屋内での飲食やダンスに参加する前に、検査結果が陰性であること、ワクチンパスポートを提示することが求められている。

 

 

フランスでは、バーやカフェ、レストラン、美術館など人が集まる場所に行くときや、バス、電車、飛行機などの長距離移動の際にパスが必要になっている。こうしたフランス政府の強引なワクチンパスポートの導入は現在、巨大なデモや暴動を誘発している。

 

イタリアでは、流行が始まって以来、ディスコが再開されていないため、屋内での食事やコンサートへの参加、鉄道、バス、飛行機、フェリーなどの国内移動には、「グリーンパス」と呼ばれるワクチンパスポートが必要となるが、地方の交通機関は免除される。

 

ワクチンパスポートを義務化しようとする国の特徴としては、エリートと大衆の分断が大きさが挙げられるだろう。フランスやアメリカ、またパンデミックの発生やビッグファーマ(ファイザー、メルク、サノフィ、モデルナ)と関わりの疑いがある国で積極的に進められている

 

アメリカにおいても、まもなくワクチンパスポートが義務化がされようとしているが、保守派や共和党の一部から強い反発を受けている。

 

フランスの人口学者エマニュエル・トッドはパンデミック以降に加速する欧米の分断社会について次のように話している。

 

「民主主義のシステムは機能不全に陥ってしまったのです。民主主義に基づいて築かれた制度は問題なく機能し、国としては全ての自由を手にしている。にもかかわらず選挙そのものは狂っているとしか思えないものになっている(『大分断』より」

 

「最も今、民主主義的でないのはEUなのです。人々が投票しているのにそれが考慮されない例えばフランス人たちはEU憲法の批准に「NO」と投票したのに、エリートたちがアレンジして別のもののようにして通してしまった。国民が望んでいる行動を政府が受け入れていないのが今のEUなのです『世界の未来』より。