SARSコロナウイルス「COVID-19と同系統のウイルス」

概要

SARSコロナウイルス / SARS-CoV1

COVID-19と同系統のウイルス


概要


SARSコロナウイルス(SARS-CoV1,重症急性呼吸器症候群)は2002年暮れに中国で発生したウイルス。COVID-19、SARS-Cov1と直接なつながりはないが、同系統のウイルスとして知られている。

 

SARSコロナウイルスは、2003年に流行し、8000人以上が症状を訴え、その死亡率は約10%だった。また、回復しても多くが何らかの後遺症を訴えていた。

 

中国当局はその原因を、ある種のコウモリが媒介したウイルスであると公式に発表しているが、中国とロシアの科学者の両方から、米国政府の企みで生物兵器が使われた、という説も出ている。

 

なぜなら、SARSウイルスは自然発生するヒトの病原性ウイルスではなく、動物起源のウイルスなので、人間が作り出したのではないかと考えられているからだ。

 

しかし、2016年に中国雲南省の洞窟で武漢ウイルス研究所の石正麗のチームが、遺伝子が96%類似したコウモリを宿主とするウイルス株を発見した。

 

翌2017年、石正麗らによる研究では、SARSウイルスは、雲南省のキクガシラコウモリが保有するSARSに関係のあるコロナウイルスに由来する可能性があると示した。