2016年のルアンの活動

ルアンが2016年に本格的に活動を始めたのは、4月3日に開催された『おかえりルアンフェス』から。これはルアン初企画となった。「時効国家」解散後は、モデルやアシスタントをこなしつつ、次のアイドルグループ「電影と少年CQ」の準備に入る。11月4日に「電影と少年CQ」でアイドル活動を再開。美術作家としても活躍し、下北沢バブシューカに出品した「おかめブローチ」はルアンの定番作品となりつつある。

2016年の活動履歴


2016年前半は時効国家で始まる!


2016年1月、ルアンは高校受験がひかえていたためアイドルグループ時効国家のライブ活動を一時的に休止することになる。

 

受験終了後、本格的に活動を再開したのは、4月3日に高円寺MISSION'Sで開催された『おかえりルアンフェス』から。これはルアンの時効国家復帰を祝ったライブイベントだった。出演者は時効国家フルメンバーのほか、NATURE DANGER GANG、絵恋、とみにか共和国、常川博行(朗読)、テンテンコ、ななぽんぬ(DJ)。トリのNATURE DANGER GANGではルアン本人が飛び入りで参加して盛り上げた。

 

なお、本イベントのフライヤーはルアンが自作したもので、書体は「花の子ルンルン」、絵柄は高橋真琴や花村えい子から影響を受けて描いているという。

ルアン自作「おかえりルアンフェス」フライヤー。
ルアン自作「おかえりルアンフェス」フライヤー。

時効国家の活動自粛期でもルアンは何かしら行動はしていた。

2月18日には未確認レコードプレゼンツ「スナックミカレコ」でツイキャスを通じて中継参加。

また、3月1日には、Twitter上で突発的にふぁぼしてくれた人のアイコンをルアンが独自にアレンジして描く企画を敢行した。当時、漫画家の山田花子の絵をアイコンにしていた私も描いてもらったが、高畠華宵風にアレンジされた。

復帰後、わずか2ヶ月で時効国家が解散!


ルアンの時効国家復帰イベントから一ヶ月後、突如、「時効国家」の解散がTwitter上でアナウンスされる。2016年6月6日池袋手刀で開催された企画「未確認そわそわレコード」が、時効国家としての最後の活動となった。共演者はニュートリノ温泉、とみにか共和国、NECRONOMIDL、ドリルパープル、るなっち☆ほし、THE PATS PATS。時効国家はフルメンバー出演ではなく、ルアンとあゆ巫女のみのみだった。

 

なお、ルアンは本企画のフライヤーデザインを担当している。楳図かずおの「ロマンスの神様」のデジタルプリントデータを使用していると思われるが、眉毛の部分をボーダー装飾としてうまく利用しており、「おかえりルアンフェス」のフライヤーもあわせて、彼女のグラフィックデザインのセンスが感じられる。

ルアン自作「未確認そわそわレコード」フライヤー。
ルアン自作「未確認そわそわレコード」フライヤー。

6月末頃、捨てられていたオスのチャトラ猫を拾い「綱吉(つなちゃん)」と名付ける。つなちゃんは定期的にTwitterやInstagramに現れる。なお、あまり登場することないがルアン家にはもう一匹サバトラの「ぎんちゃん」という猫がいる。

7月、市場大介の自主制作本「迷惑派」に登場


2016年7月、画家の市場大介の最新自主制作本「迷惑派」でモデルとして掲載される。現在、胃画廊で購入できる市場のTumblerでも一部の写真が閲覧できる。の横向きの写真がグスタフ・クリムトの「ヘレーネ・クリムトの肖像」を思い起こす。

実姉ななぽんぬと姉妹ユニット「ロザリンド」を結成!


2016年7月19日、下北沢RHAPSODYで開催されたきょろぽんぬ初の企画イベント「ときめき♡きょろぽんぬトゥナイト Vo.1」に、姉のななぽんぬと「ロザリンド」という姉妹ユニットを結成して参加。

 

セットリストは「僕たちの失敗(森田童子)」「最后のダンスステップ(あがた森魚)」「17才(南沙織)」「芽生え(麻丘めぐみ)」「そばにいたい(The ピーズ)」「恋のフーガ(ザ・ピーナッツ)」ですべてカバーソング。共演アーティストは、きょろぽんぬ、℃-want you、ジギジギボーイズ、ブラックミウラストーン (OA)。ルアンにとっては初めてのアコースティックライブとなった。

 

本イベントで急遽作成されたロザリンド用のプロフィール画像は、当時インターネットで流行していた資生堂のマジョリカマジョリカと宇野亜喜良のコラボレーションサービス「マジョリ画」で作成したもの。なお、「ロザリンド」というユニット名は、わたなべまさこの漫画「聖ロザリンド」から由来しているという。

ルアンとななぽんぬの姉妹ユニット「ロザリンド」
ルアンとななぽんぬの姉妹ユニット「ロザリンド」

8月 バブーシュカの「かわいくないぬいぐるみ展」に再び参加!


下北沢にある喫茶店バブーシュカで、2016年8月1日から8月31日まで開催されたぬいぐるみ展『かわいくないぬいぐるみ展』に昨年に続いて連続参加。ルアンはぬいぐるみ一点とブローチを展示販売をおこなった。なお、11月末には同店で、リルガ&ロロの作品のファッションモデルとして参加している。

9月 異形ガールズポップバンド「リアル3区」のMVに出演!


異形ガールズポップバンド、リアル3区の2stミニアルバム『ドンキ行くけどなんかいる?』収録曲の1つ「サマーラブ」のMVの撮影に参加、出演。ルアンは麦わら帽子を被って3分過ぎに現れる。映像監督は森岡千織(クラウディ)。撮影場所は江ノ島。撮影日時は8月24日だと思われる。動画の公開は9月17日。

ラフォーレ原宿のショップ「KEMONO」にスタッフとして参加!


9月23日から10月2日まで、ラフォーレ原宿2階に展開された期間限定ショップ「KEMONO」のファッションモデル、スタッフとして参加。KEMONOとは、デザイナーI.P.Uが起ち上げたブランド。和や日本の伝統的なイメージを感じさせるデザインにオリジナリティを加えて昇華し、可愛さ、POPさを演出している。ルアンは、ホワイトとブラックで統一されたミニマリズムな衣装と自身のミニマルフォームなおかっぱ頭をうまく融合させていた。


10月、映画モチーフの男女混合デュオ「電影と少年CQ」に参加


10月、ルアンの新しいグループ「電影と少年CQ」プロジェクトが本格的に始動。10月1日に「電影とCQ」デビュー前のティーザー動画がYouTubeで公開された。

 

「電影と少年CQ」は、ルアンと男性ながらミスiD2016のファイナリストにのぼり詰めたユッキュンによる男女混合デュオによる異色アイドルユニット。通称【電少】。MCを一切廃して、映画的な寸劇で曲をつなぐ前衛的なライブ構成が特徴。

 

そして史上初「エイガサントラー」として、歴代の映画のサウンドトラックをオリジナル曲で表現。時代やジャンルを問わず、多種多様な映画的な要素をステージに取り入れてライブ活動をしていく予定だという。

 

運営しているのは、2016年7月8日に活動休止したアイドルグループ「少女閣下のインターナショナル」の運営チームと、雑誌『TRASH-UP!!』。プロデューサーの長田左右吉の友人の紹介で会えたルアンが最初のメンバーに決まったため、彼女を基点にメンバーを集めることになる。

 

ルアンの持つ「静」の魅力と相対する「動」の雰囲気があるメンバーを探しているときに、応募してきたユッキュンを見て「これしかない!」と確信し、2人のメンバーが決定したという。

2016年11月4日、神楽坂TRASH-UP!!で開催された企画「遅れてゴメンネ!Vol.12」電影と少年CQがデビュー。共演者は、SummerRocket、ノーメイクス、スーパー転校生、ブスiD、みんなのこどもちゃん、バーバ・ヤーガ。セットリストは『列車の到着』『No Man's Planet』。ルアンは、頭に真紅のリルガリボンと黒と白の水玉

 

また、ルアン編集によるZINE『CQ』が会場で販売される。巻頭グラビアはメンバーによる映画再現コスプレ、ゆっきゅんの映画評、かるあみるく先生(ロープウェイイトウさん)の漫画など。付録に電影と少年CQ初の音源である『列車の到着(パイロット盤)』。

 

ZINEの編集をルアンに任せたのは、電影と少年CQのメンバーをスタッフのただの操り人形になってほしくないという理由で、メンバー自身が自分で考えて、自分でモノを積極的に作ってくれるクリエイターになって欲しいという意図があるという。以後の、電影と少年CQの詳細な活動は公式サイトを参照してほしい。

12月末、ぐしゃ人間ワンマンにゲストボーカルとして出演


12月23日、池袋手刀で開催された企画『☆ぐしゃ人間ワンマン☆』にゲストボーカルとして出演。共演者は十四代目トイレの花子さん、あや野、宇宙☆海月、mari(霞鳥幻・団)、籠原帝子(少女式ヱリス)、瑳里(NECRONOMIDOL)、白玉あも(ロリカルトアイドル)、エンリケ後悔王子(Emiliy Likes Tennis)、吉良ナム(空想革命)、死神。籠原帝子とは時効国家解散以来の共演となった。