【完全解説】オクサナ・マラヤ「犬に育てられたウクライナの「犬少女」」

オクサナ・マラヤ/Oxana Malaya

犬に育てられたウクライナの「犬少女」


概要


オクサナ・マラヤ(1983年11月4日生まれ)はウクライナの女性。3歳から8歳まで犬に育てられたため犬のような行動をとることで国際的に有名になった。別名「犬少女」と呼ばれ、「犬に育てられた」野生児として、ドキュメンタリー、インタビュー、タブロイド紙などでよく紹介されている。

 

マラヤはウクライナSSRのヘルソン州ホルノスタイフカ・ライオンにあるノヴァ・ブラゴヴィシチェンカ村で生まれた。医師や医療記録によると、彼女は生まれたときは普通の子どもだったが、3歳のときにアルコール依存症の両親から育児放棄にあい、犬に囲まれて育ったという。

 

マラヤが当局に発見されたとき、彼女は7歳半だったが、会話ができず、7歳児の基本的な身体能力がなく、犬のようなふるまいをしていたという。4つん這いになって走り回り、吠え、床の上で寝て、犬と同じものを食べ、犬のような衛生状態で育った。

 

その後、マラヤは社会福祉課から両親による監護権を剥奪され、バラボルにある精神障害児の施設に移される。日常生活のふるまい、社会コミュニケーション、教育問題に対処するために長年にわたって専門的療法と教育を受けた。

 

大人になるにつれて、マラヤは犬のような行動を抑えるようになり、理性的かつ流暢に言葉を学び、話すようになった。

 

現在、彼女は牧場で牛の世話 をしているが、やや知的障害が残ったままだという。

 

イギリスのテレビ局「チャンネル4」のドキュメンタリー番組やポルトガルのテレビ局「SIC」のドキュメンタリー番組の取材で彼女の医師は、彼女が今後、完全にリハビリが完了して一般社会に溶け込む可能性はないだろうと述べた。

 

2013年、マラヤはウクライナの国営テレビのトークショー番組「Govorit Ukraina」で、自分自身について語り、質問に答えた。番組でマラヤは普通の人間として扱われるようになりたいと話し、他の人が自分のことを「犬少女」と呼ぶ事に怒りを覚えるという。

 

また、兄弟にもっと頻繁に会いに来てほしいと話し、人生における夢は実の母親を見つけることだという。ほかに、ボーイフレンドや州の養護施設での生活、農場での動物との仕事についても話した。

■参考文献

https://en.wikipedia.org/wiki/Oxana_Malaya、2020年2月12日アクセス