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【経歴・Wiki】マリーヌ・ルペン「国民戦線の脱悪魔化を掲げる仏極右の新リーダー」

マリーヌ・ルペン / Marine Le Pen

脱悪魔化を掲げるフランス極右の新リーダー


概要


生年月日 1968年8月5日
国籍 フランス
政党 国民連合(旧国民戦線)

マリオン・アン・ペリーヌ"マリーヌ"ル・ペン(1968年8月5日生まれ)はフランスの政治家、弁護士。2011年から国民集会(旧国民戦線)の党首を務めている。2017年よりパ=ド=カレー州第11選挙区の国民議会議員を務めている。

 

国民戦線創始者で政治家のジャン=マリー・ル・ペンの末娘で、元国民戦線国民議員マリオン・ミシェルの叔母にあたる。

 

ルペンは1986年に国民戦線に参加。ノル=パ=ド=カレー州の地方議員(1998-2004年、2010-2015年)、イル=ド=フランス地域圏(2004–2010年)、欧州議会議員(2004年~2017年)、エナン・ボーモン市議会議員(2008年~2011年)などを歴任している。

 

2011年には67.6%の得票率でブルーノ・ゴルニッシュを破り、1972年に党を設立して以来会長を務めてきた父親の後を継いで国民戦線の指導者となった。2012年の大統領選挙では、17.9%の得票率で、フランソワ・オランドとニコラ・サルコジに次ぐ第3位となった。

 

2017年の大統領選挙で2度目の挑戦。第1回投票では21.3%の得票率で2位となり、第2回投票では中道政党「エン・マルシェ!」のエマニュエル・マクロンと対決。2017年5月7日、第2回投票で約33.9%の得票率でマクロンに譲歩した。

 

2020年、2022年の選挙で大統領選への3度目の立候補を表明する。2021年のフランス世論調査において、第2回投票でマクロン氏54%に対してルペン46%という結果が出ており、ルペン勝利の可能性が示唆するレポートが出始めている。

 

極右のイメージが強いが、現在は軟化し、穏健右翼や左派からの支持を増やしており、旧ミッテラン政権に近い政治姿勢とみなされている。中国寄りの欧州政権の中でも、欧州に参加を呼びかける広域経済圏構想「一帯一路」について警戒感を示している

 

その証拠に民族主義者の父よりも穏健派と評されるルペンは、国民戦線のイメージを和らげるために「国民戦線の脱悪魔化」を掲げている。また、人種差別や反ユダヤ主義、ペテン主義などの罪に問われたメンバーを追放するなど、国民戦線のイメージを和らげる活動を行っている。彼女は、2015年8月20日、新たに物議を醸す発言をした父親を党から追放までした

 

また、これまで同性パートナーシップの法的承認に反対していたが、同性カップルのシビル・ユニオンを提唱したり、無条件に中絶を受け入れたり、死刑制度を綱領から削除するなど、党の政治的立場を緩和してきた。

 

彼女は米国とNATOに反対しており、フランスをこれらの勢力圏から排除することを公約している。

 

ルペンは、2011年と2015年に「タイム」誌で「世界で最も影響力のある100人」の一人として紹介された。2016年には、ポリティコ誌により、欧州議会でマルティン・シュルツ議長に次いで2番目に影響力のある欧州議会議員としてランクされた。

陰謀論


エリート層から迫害されている


2018年にはイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」の残虐行為の写真をツイッター(Twitter)に投稿した問題で、精神鑑定を受けるよう裁判所から命じられ、国家(エリート層)から「迫害されている」と感じたと述べる陰謀論を展開している。

 

これに対し、スティーブ・バノンは「前から言っているが、エリート層は個人の思想を打ち砕けないと分かると、その人を個人攻撃し、信頼性や知性、確実性に揺さぶりをかけてくる」との声明を発表。「政敵を精神鑑定にかけるというのは、旧ソ連で広く使われた手法だ。標的となった人物ではなく、政府の病的な側面を浮き彫りにしている」と指摘し、ルペンを擁護している。

ルペンの親族と陰謀論


なお父のジャン=マリー・ルペンはユダヤ人虐殺はなかったなどとする陰謀論者として有名で、

 

また姪のマリオン・マレシャルルペンは「大いなる交代」というフランスなどの極右勢力が唱える陰謀論支持者として知られている。「大いなる交代」とはフランス版Qアノンのようなもので「イスラム教徒がいつの間にか欧州で増え、キリスト教社会が乗っ取られる」という陰謀論で、19年にニュージーランド(NZ)のモスクで銃を乱射した男も同じ陰謀論を信じていたとみられる。


■参考文献

https://en.wikipedia.org/wiki/Marine_Le_Pen、2021年5月16日アクセス