【見世物】ラザロ&ジョアンネ・バプティスタ・コリドー兄弟「ヨーロッパ中を巡遊した結合双生児芸人」

ラザロ&ジョアンネ・バプティスタ・コリドー兄弟 / Lazarus and Joannes Baptista Colloredo

ヨーロッパ中を巡遊した結合双生児芸人


概要


生年月日 1617年
死没月日 1647年
国籍 イタリア
特徴 結合双生児
職業 見世物芸人

ラザロ&ジョアンネ・バプティスタ・コリドー兄弟(1617−1647年)はイタリア、ジェノヴァ出身の結合双生児。17世紀のヨーロッパ大陸を巡遊していた見世物芸人。

 

ジョアンネ・バプティストの上半身と左足は可動可能なラザロの身体から突き出した状態になっている。ジョアンネは寄生性双生児で、話すことできず、目は閉じだたまで、口は常にひらっきぱなしでよだれを垂らしている状態だった。2本の腕があったが、各手の指は3本しかなかった。

 

コペンハーゲンの解剖学者であるトーマス・バルトリンによれば、ジョアンネの身体を触ると、彼は手、耳、唇を動かしたという。

 

2人は生きたままヨーロッパ中を巡遊し、スイスのバーゼル、コペンハーゲン、デンマーク、を訪れ、1642年にはスコットランドを訪問し、のちにイギリスのチャールズ1世の公開処刑で姿を現している。ほかに、グダニスク、トルコ、デンマーク、ドイツ、イタリアを巡遊している。

 

現代の資料では、ぶら下がっている弟ジョアンネと異なり兄ラザロはハンサムで礼儀正しかったと記述されているが、ラザロは人前で演芸をしないときは、不要な注目を集めるのを避けるため外套で弟を隠していたという。隠してさえいれば、ラザロの話し相手には、まさか腹に怪物がいるとは思わなかったと思われるほど、普通の紳士だったという。