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【対談】世の中を明るくする蛭子話「みうらじゅん×根本敬」


根本:そういえば蛭子さんさぁ、お母さん死んだんだって、蛭子さん忙しくて葬式間に合わなくて。蛭子さんのお兄さんって船乗りでさぁ、船降りて葬式会場向かったんだって。そしたら場所わかんなくてそのままパチンコしに行ったんだって(一同笑)。

 

で、あくる日また坊さんが来て拝むじゃない。そこには蛭子さんも間に合ってね、その時間のごとく笑いそうになって、グッとこらえて前見たら兄貴が「プププッ」って笑ってたんだって(笑)。で「オイ笑わなくて済んだんですよ」だって(笑)。それで蛭子さんと兄さんはそのとき27年振りに会ったんだって。でも、会ってなかったといっても仲が悪かったわけじゃなくてさ。

 

みうら:動物だからね。動物は会わないから。

 

根本:そう。熊でも狸でも独立したら関係ないから。で、その後お兄さんが、読経が終わって「じゃあ能収、これからパチンコでもしに行くか」って言ったんだって。で、お姉さんの旦那ってのがそれを聞いててね、その人ってのは普通の人なんわけだよ、蛭子家の血をひいてない。その人が「こんなときに何だ、だめだ!!」って怒ったの。「それでオイ、パチンコ行けなかったんですよ」だってと、ゆう話なワケ結局。「パチンコできんかった」っていう(一同笑)。

 

みうら:「ちょっといい話」だよね(笑)。ほのぼのろした。

 

根本:だからね、蛭子さんって個性じゃないんだよね。種の特徴なんだよアレって(笑)。

 

みうら:蛭子さん個性派じゃないもん。あれは前からあるもんで後からつけたもんじゃないから。それは個性とは呼ばないよね。前に『ダウトを探せ』って番組から電話かかってきて、撮影が明日だ、つうんだよ。

 

「何ですか」つったら「蛭子さんの特集で、いろんな人に蛭子さんの噂を聞いてるんだ」っていうんだ。「僕よりもっと知っている人いますよ」って根本さんのことか言ったんだよもちろん。そしたら「いや、芸能人の人で・・・」って言うんだよ。企画はもう通ったのに皆に断られて誰も語ってくれる人いないらしいんだよね。もう「乾電池の人とみうらさんしかいなくて」ってさ。それが内容聞いたらもうくっだらねぇ噂でさ、「蛭子さんは背中洗ってないらしい」とかさぁ、ぜんぜん面白くねえじゃんそんなの。

 

もっと面白い話いっぱいあるよ、って「ホルマリン漬けの話」とか色々したらシーンとしちゃってさ、TV局の人。「キチガイじゃないですか」って。だってキチガイじゃんなぁ(一同爆笑)。知らないんだよ蛭子さんの本当のスゴイ事を。

 

根本:逸見さんが死んだとき、蛭子さんに特番の生出演の話が来て、絶対笑うから俺の芸能生命もこれで終わりだと思ってたんだって。でいよいよTV局に出かけなきゃならなくて、本当に憂鬱な気持ちで家を出ようとしたらTV局から電話がかかってきて、ディレクターで蛭子さんのあの文読んだのがいたらしくて、「蛭子さんこういうとき笑ってしまいますよね」「はい、笑ってしまいます」「わかりました。じゃあ今回は結構です」「あ、ありがとうございます」って(笑)。その人がそれから一年後に30歳で交通事故で死んだんだよ

 

みうら:「蛭子さんカルマ」かぁ。

 

根本:また殺したんだよ。麻原彰晃だったら糾弾できるかも知れないけどさぁ、蛭子さんの場合他の人に説明できないじゃない。

 

みうら:狸とか牢屋入る事あんまりないからねぇ(笑)。裁けないよ。TV局のやつってさ、蛭子さんの事なめてるよな。