【対談】蛭子能収VS根本敬

蛭子能収VS根本敬



出典元:『ガロ』1991年2・3月号

 

手塚:・・・・・・そういえばちゃんと墓参り行ってるの?

 

根本:何?水子の?

 

蛭子:違うよ水子じゃないよアレでしょ?ファンクラブの。

 

根本:あー、アレか、ファンクラブ会長の!

 

蛭子:いやそのさ、同じところにさ、うちの女房の両親の墓をたてたんだよ。

 

根本:あーホント、けっこうご縁がありますねぇ。じゃ行ってやりゃいいじゃん。蛭子さんのために殺されたようなもんじゃん。16歳でさぁ。

 

蛭子:何でオレにー!駄目だよ。

 

根本:蛭子さんのファンの会長になってから死んだんだよ、アレ、オートバイ事故で。今を去ること6年位前だっけ?

 

手塚:いやもっと前じゃないかなぁ。

 

根本:じゃ7、8年前か。

 

蛭子:とり・みきのファンクラブだったんだよね。

 

根本:そう。とり・みきのところ行って、断られて蛭子さんのとこに行って、それがいけなかったね(笑)

 

手塚:そうそう(笑)。

 

根本:でさぁその後も蛭子さんにサイン貰った人3人くらいオートバイ事故にあってさぁ、2人死んでるんだよね

 

蛭子:嘘だよー、あのねー。

 

根本:そのうち一人が・・・・・。

 

蛭子:あのね、『Number』の編集が死んだのよ。

 

根本:『Number』の編集の人もさぁ、やっぱり蛭子さんの本にサイン貰って死んだでしょ。それでファンクラブ会長もサイン賞ってオートバイ事故で死んだでしょ。

 

蛭子:ああ。

 

根本:で谷田部さんもサイン貰ってひっくり返ったでしょその年バイクで。

 

蛭子:ウソだぁ。オイ谷田部さんにサインしたっけ?

 

谷田部:いや、半分くらいだっけ・・・・・・。

 

根本:(すかさず)半分だから良かったんだ!(一同爆笑)

 

手塚:もう一人でいたよ、みうらじゅんさんもさぁ、蛭子さんの本にサイン貰って・・・・・・。

 

根本:そうそう、タイ行って!

 

手塚:うん、タイでさぁ、バイクっでこけてさぁ。

 

根本:うんうんうん、で、麻酔うたないで手術した、って(笑)。

 

蛭子:ホント?

 

根本:じゃ4人だねー。

 

谷田部:のろいのサイン・・・・・・。

 

根本:あんまりファンの皆さんも蛭子さんにサイン貰わないほうがいいかもしれない。あ、でも魔力みたいなのが落ちてるっていう話もあるし。霜田恵美子さんの鑑定じゃ。

 

蛭子:何が落ちてるって?

 

根本:蛭子さんの魔力が。だんだんフツーの変なジジィになってきた、って。昔は悪魔だったのに。・・・・・・って霜田さんが言ってたよ!(笑)

 

蛭子:根本さんはいつまでたってもなんか成長しそうにないねぇ。(一同爆笑)

 

根本:このガロに描いている人は皆成長しないんですよ。

 

手塚:蛭子さんマガジンハウスから出した本売れてんの?

 

根本:(すかさず)売れてない。(一同爆笑)

 

蛭子:根本さんすぐオイのことだと言うんだよ。

 

手塚:でも蛭子さんもすぐ言うじゃない。

 

蛭子:売れてないもん同志が言ってんだ。

 

根本:なんだっけ、打率でいえば長嶋一茂とかそのへんの選手なんだよ。おれが2割2分3厘でさ、蛭子さんが1割9分2厘(笑)

 

蛭子:(笑)必ず自分の事上に言うんだよ同じ売れてない同志なのにさぁ、よく言うよこの根本さんは(笑)。