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【薬物解説】デパス「国内人気ナンバーワンの向精神薬」

デパス / Depas

国内人気ナンバーワンの向精神薬


デパスの特徴


  • 日本で最も人気の高い向精神薬
  • 即効性があり、依存性が高くODに利用されやすい
  • 抗うつ剤であり、抗不安、睡眠作用もあるなど汎用性が高い

概要


成分 エチゾラム
製造会社 田辺三菱製薬
薬効分類 チエノトリアゾロジアゼピン系抗不安薬
効能 不安、緊張、抑うつ、睡眠障害、肩こり、頚椎症、腰痛
用法・用量

・神経症,うつ病:1日3mg3回分割経口投与

・心身症,頸椎症,腰痛症,筋収縮性頭痛:1日1.5mg,3回分割経口投与。

・睡眠障害1日1回1~3mg,就寝前経口投与。

以上,年齢・症状により適宜増減。高齢者は1日1.5mgまで。

副作用

・依存性

・離脱症状:急激な減少ないし投与中止により、痙攣発作,せん妄,振戦,不眠,不安,幻覚,妄想等。

・呼吸抑制,炭酸ガスナルコーシス

・悪性症候群:急激な減量・中止により発現。発熱,強度の筋強剛,嚥下困難,頻脈,血圧の変動,発汗,白血球の増加。

デパスは日本の抗不安薬。成分名はエチゾラム。1984年に吉富製薬(現:田辺三菱製薬)が開発した純国産の薬で、現在日本国内での抗不安薬売上トップ。医者・患者の両方から高い支持を受けている。 

 

日経メディカルOnlineの医師会員を対象としたアンケートで、抗不安薬のうち最も処方頻度の高いものを聞いたところ医師の58.7%がエチゾラム(商品名デパス)を挙げた。

 

デパスという名前はニ説あり、デプレッション(鬱)をパス(pass)する、または、病的状態から離れ(de)通り過ぎる(pass)、ところから命名された。

 

デパス最大の特長は、作用がやや強く、飲んですぐに効き目があらわれる即効性である。患者にとって効果の実感を得やすく依存性が高く、また耐性が付きやすいため、長期服用すると乱用されがちな薬でもある。同じ向精神薬を複数の医療機関が処方した重複処方例119件を分析した結果、約4割にあたる46件は、エチゾラムの重複処方だった。

 

次に、抗うつ剤であるとともに抗不安薬でも睡眠薬でもあり汎用性が高いこと。軽度うつ症状の患者の処方されやすいが、ほかに筋弛緩作用があるため、肩こりの解消や腰痛の軽減、十二指腸潰瘍治療においても効果があるという。内科では不眠などの症状、整形外科では腰痛や肩こりなどに対して処方されやすい。

 

ベンゾジアゼピン系抗不安薬とよく似た化学構造と作用機序を有するため、チエノトリアゾロジアゼピン系の薬剤は上記の薬剤群内に分類される。

 

2016年10月14日、新たに第3種向精神薬に指定され、これにより個人輸入などが禁じられ、違反者には罰則が科せられるようになった。また、同年11月1日から保険医による投与期間の上限は2剤とも30日分とされた。

 

2018年9月8日、福岡県警行橋署と門司税関は向精神薬500錠を密輸したとして麻薬取締法違反の疑いで石川県小松市白山田町、宗教法人職員、吉田隆聡容疑者(35)を逮捕した。署によると「自分で使うためだった」という趣旨の供述をしている。

 

2019年6月19日、インドから向精神薬約4200錠を営利目的で輸入したとして、厚生労働省北海道厚生局麻薬取締部は、東京都北区豊島、飲食店従業員の男(37)を麻薬及び向精神薬取締法違反(輸入)容疑で逮捕したと発表した。調べに対し男は「営利目的だった」と容疑を認めているという。

お城はドイツのノイシュヴァンシュタイン城。
お城はドイツのノイシュヴァンシュタイン城。

デパスとその他の睡眠薬作用時間比較


薬物の依存性と有害性


デパスはほぼ「ベンゾジアゼピン」に相当する。
デパスはほぼ「ベンゾジアゼピン」に相当する。

デパスに関する主要ニュース


デパスを飲んでいる有名人


減薬・断薬方法


●1-2週間毎に、服用量の25%ずつ、4-8週間かけて減薬・中止する。無理なら半年から1年かけてでもよい。ゆっくり無茶はしない。

 

●意識的に「飲まない」はだめ。「飲み忘れ」ができればよい。

 

●半減期の短い強い薬から減薬する。 

 

●半減期のより長い弱い薬に変えてもらう。